堀越二郎と零戦 2013年 08月号 [雑誌]

堀越二郎と零戦 2013年 08月号 [雑誌]の詳細

表紙のdesignがイマイチなので実感していただけないと思うが、他のreviewerのコメントにあるように、水彩画（風）の戦闘機のイラストがとても綺麗である。内容は、堀越二郎を中心とした戦闘機開発史が記されている。実は、兵器マニアでないために、この手の情報は全く知らず、堀越二郎、誰？ゼロ戦、特攻機？その程度の知識で、ジブリ絡みで、興味を持って本雑誌を購入した。ついでに、「零戦 その誕生と栄光の記録」「零式戦闘機」を読破したが、本ではどうしても飛行機の各部分の名前や形状の説明がわからないところが、本雑誌では、図や写真で、まとめて説明されているので、非常に助かった。戦前は悪の帝国で、愚劣な狂信国家であったが、徹底的に米国にぶちのめされ、戦後、その歪んだ精神を米国に矯正されることで、正しい歴史を歩み出し、今日の発展がある（世界一の顰蹙ヤクザものが、徹底的にぶちのめされたのを期に、心を入れ替えた）というように、戦前の日本を全否定する形で、私は歴史教育を受けた。ただ、戦前の日本を全否定する形では戦後、どうして日本が経済大国になったのか?どうしても理解できないことが気になっていた。日本は戦前からの技術大国で、戦時中にさらにその技術に研鑽を重ねていた。戦争には負けたが、戦後、それらの磨かれた高度な軍事技術が民間へ放出され、戦後の日本の発展の礎が築かれた。こう考えると合点がいきます。色々と雑誌が出ているようですが、「風立ちぬ」を見る前/後に堀越二郎とゼロ戦に関して基礎知識を得ようと考えたら、パラパラとめくるだけで、知識を得られる構成になっているので、最良の雑誌の一つだと思います。また、綺麗なイラストが付いているので、コレクションする本としてもいいと思います。